伏姫を護る妖犬・八房の八つの秘話
八房は滝沢馬琴が書いた「南総里見八犬伝」に出てくる犬。
人の言葉を解することができる里見家の不思議な飼犬で、体に八つの牡丹のような模様があることから八房と名付けられる。
<八つの秘話>
1.南房総市に伝わる神秘の地、犬掛生まれ
八房は千葉県南房総市の犬掛に生まれたと言われ、その土地の伝説を背負った存在。
2.眼光鋭く威風堂々たる体躯
普通の犬の倍はあろうかという大柄な体躯と鋭い眼光、その姿はまさに威厳そのもの。
3.白地に牡丹、八つの花が咲く神秘の模様
八房の毛並みには、白地に八つの牡丹の花のような美しい柄が浮かび、その特別さを際立たせている。
4.巻いた尻尾が、愛らしい守護者
巻いた尻尾には愛らしさがあり、勇ましさと可愛らしさを併せ持つ姿。
5.母犬の死と狸に育てられた過去
幼くして母犬を失った八房は、狸に育てられるという異例の育ちを経て成長を遂げた。
6.狸の字に秘められた里見家との縁
“狸”の字は「里に従う、犬に従う」を意味し、その縁により八房は里見家当主・義実に迎えられた。
7.人の言葉を理解する賢さ
八房は人間の言葉を理解する稀有な能力を持ち、里見家において重要な存在として仕えた。
8.伏姫への想い
里見家の姫・伏姫に対しては、忠誠以上の想いを抱き、八房の行動の原動力となっている。
※滝沢馬琴著「南総里見八犬伝」より
<リンク集>
・八房生誕の地・千葉県南房総にある八房公園には八房と狸の像もある。
https://www.mboso-etoko.jp/mboso_map/detail.php?poi=241