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【イベントレポート】10/22(火)映画『八犬伝』公開直前!立川談春 江戸カルチャートークイベント

10月22日、馬琴と北斎ゆかりの蔦屋書店にて、江戸カルチャートークイベントが実施しました!
トークゲストとして、本作で鶴屋南北役を演じている落語家・立川談春が登壇しました。

本作でキーパーソンの一人・鶴屋南北役のオファーについて、談春は「どれだけ恥ずかしい思いをするかというよりも、役所広司さんと内野聖陽さんと一緒の空気を吸いたいという興味の方が勝った」と振り返りました。
また、国の重要文化財指定の香川県・こんぴら歌舞伎の芝居小屋・金丸座で撮影した出演シーンについて、「奈落から吊るされている南北の姿を見た馬琴(役所)と北斎(内野)が驚くところを撮りたいということで。吊るしたいんだとは聞いていたけど…。しかもどう見ても天井まで20メートル以上ある。でも、もう引き受けちゃった後だから…」とボヤくことしきり。

「私は気は小さいんだけど、気は強いんですよ。だから後には引けない。映画を観たら分かると思いますが、最初の方のセリフのやり取りは、『落ちそうになったけど助かった』というだけの感情で。放心状態になっていますからね!」と明かして会場を沸かしました。
「イベントのテーマが『江戸文化』がどうこうとありますけど、今日はずっとこんな話ばかりですからね!」という談春の話芸を堪能できる漫談話に、会場もすっかり魅了されている様子でした。

演じた鶴屋南北の役づくりについて、会場に集まったお客さんからの質問されると、「私は本当に運のいいことに、(本職の)役者さんでもなかなか共演できないような人たちとばかりやらせていただいています。だから役づくりについて考えるのは無駄です」と語り、劇中で馬琴と南北が対峙するシーンについて、「僕は演技でなく素で喧嘩を始めた感じで、役所さんの凄さはそういうところだと思う。役づくりとか相手役とか全部忘れさせてくれて、『こういう言い方をされたらこう返すよな』と、自然にそれを引き出すというのが、主役の芝居なんだと思いました。『あなたはむき出しでもいいから来なさいよ』と、引き出してもらった気がします」と、役所との共演シーンをしみじみと振り返りました。

最後に本作を楽しみ待つファンへ「南北を演じている私がどこに出ているのか…『もしかしてこれは談春?』とわかるまで、登場してから40秒以上かかります。私も完成した映画を初めて観たときは、自分がどこに出ているかわからなかったぐらい」と笑わせながら、「『八犬伝』は老若男女楽しめる素晴らしいエンターテインメントになっていますので、ぜひご覧になってほしいです!」と力強くコメント。最後は、談春が音頭を取りながら、会場全体で映画公開を記念した三本締めを行い、大盛況の中イベントは終幕しました。